3指数は週次安、月次・年初来の参考値はプラス。Netflix・Tesla決算を別軸で読む
3指数は週次で下落し、月次・年初来の資料上の参考値はプラス(起点日未記載)。週次差は指数の判断に使い、Netflix・Tesla決算は企業単位で読む。
ナスダック総合は2026年10月12〜16日の週に4.48%下落した。S&P 500は1.95%安、日経平均は5.37%安で、日経平均の下落が3指数で最も大きかった。ナスダック総合の下落もS&P 500より大きい。3指数の月次・年初来の資料上の参考値はすべてプラスだが、その集計期間の起点日は示されていない。来週のNetflixとTeslaの決算は、会社見通しや市場予想との比較による企業単位の判断として扱い、指数の下落原因や方向判断には結びつけない。
2026年10月12〜16日は、S&P 500、ナスダック総合、日経平均がそろって週次で下落した。日経平均の下落が最も大きく、ナスダック総合、S&P 500と続く。一方、月次・年初来の参考値は3指数ともプラスで、週次の下落と並んでいる。


| 指数 | 10月9日終値 | 10月16日終値 | 週次変化 | 月次(参考値) | 年初来(参考値) |
|---|---|---|---|---|---|
| S&P 500 | 7,811.54 | 7,659.44 | −1.95% | +1.43% | +11.89% |
| ナスダック総合 | 27,366.17 | 26,140.03 | −4.48% | +0.62% | +12.47% |
| 日経平均 | 69,030.92 | 65,324.29 | −5.37% | +2.19% | +29.77% |
対象週の全日次終値が揃っていないため、週内の高値・安値やレンジは算出しない。表の10月9日・16日終値は週次変化の比較線で、週内レンジを示すものではない。TOPIX、ナスダック100、SOXの数値系列もないため、3指数の比較を市場内部やセクターの構造へ広げない。
前号W42が記録した直近値は、S&P 500が7,811.54、ナスダック総合が27,366.17で、今号の10月9日終値と一致する。日経平均はW42が69,042.11、今号が69,030.92で、差は69,042.11 − 69,030.92 = 11.19ポイントである。W42は69,042.11を10月8日終値(W42執筆時点の最終観測値)として示しており、今号の69,030.92は10月9日終値である。差は観測日の違いによる。
W42の5条件は、条件を満たさないが3件、判定不能が2件である。
| 前号の条件 | 判定(条件を満たした/条件を満たさない/判定不能) | 根拠の数値と出典 | 前号の条件の前提の誤り(あれば) |
|---|---|---|---|
| 条件付きの併存の継続(反証条件):米10年債終値5.3110%超(利回り)かつNasdaq総合27,000割れ(指数水準)、10/16(米国取引日) | 条件を満たさない | 2026-10-16の米10年債終値は5.0980%で5.3110%を超えず、Nasdaq総合終値は26,140.03で27,000を下回った。AND条件のうち利回り条件が不成立。出典:Yahoo Financeの米10年債利回り(^TNX)とNasdaq総合(^IXIC)の日次系列。 | なし |
| 織り込みの方向を株が見ている分離説(再検討条件):追加利上げ織り込み35%超(確率)かつS&P500の週次がプラス、10/16 | 条件を満たさない | 対象週のS&P 500週次変化は−1.95%(10/9終値7,811.54から10/16終値7,659.44)。週次プラスの条件が不成立。追加利上げ確率はCPI後34.9%、10/16時点の週次レビューでは約45%だが、AND条件全体は成立しない。出典:Yahoo FinanceのS&P 500(^GSPC)日次系列、CME FedWatchの報道値(Kiplinger)とInvesting.com週次レビュー。 | なし |
| 併存条件の延長(支持条件):米9月消費者物価指数・追加利上げ織り込み、総合前年比+3.6%(コンセンサス)の下振れ、10/14 | 条件を満たさない | 米9月総合CPI前年比は+3.7%で、コンセンサス+3.6%を上回った。下振れ条件は成立していない。出典:BLS(2026-10-14公表値)、Investing.com(10/16 13:21 EDT時点の予想一覧)。 | なし |
| 日経の週内高値(修正条件):日経平均70,683.98(10/6高値・単日、指数水準)の上抜け、週内(10/16まで) | 判定不能 | 対象週の日次終値は10/13が67,777.52、10/14が67,744.29、10/15が64,425.95、10/16が65,324.29で、いずれも70,683.98未満。ただし参照した系列は日次終値であり、対象週中の場中高値が閾値を上抜けたかは確認できない。出典:Yahoo Financeの日経平均(^N225)日次終値系列。 | なし |
| 円安支援の反転(下方向条件):ドル/円・財務省動向、160(為替水準)への到達、または介入実施・口先介入の強化、週内 | 判定不能 | USD/JPYの日次終値は対象週の最高値が10/13の158.520で、終値ベースでは160未満。ただし日次終値だけでは場中に160へ到達したかを判定できない。為替介入の公表額は2026-08-27〜09-28が0円で、対象週の実施有無や口先介入強化の有無を示さない。出典:Yahoo FinanceのUSD/JPY日次終値系列、財務省(8/27〜9/28集計)。 | なし |
Netflixの第3四半期決算は2026年10月21日05:01 JSTに発表され、05:45 JSTにインタビューが予定されている。市場予想の集計値は売上高128.7億ドル、一株当たり利益(EPS)0.8210米ドル/株。会社見通しは売上高128.60億ドル、希薄化後EPS 0.82米ドル、営業利益率33.2%である。集計値の更新時刻とタイムゾーンは示されていない。
売上高予想と会社見通しの差は、128.70億ドル − 128.60億ドル = 0.10億ドルである。営業利益率は売上高に占める営業利益の割合を示す。EPSは1株当たりの利益を示す指標だが、市場予想と会社見通しで定義・会計基準が一致するかは確認できていない。一致を確認できない場合、EPSは分岐から外す。決算の価格由来の織り込みは数値がなく、集計予想を市場が織り込んだ確率としては扱わない。
焦点は売上高の集計予想超えだけでなく、営業利益率が会社見通しの33.2%を上回るかにある。上振れと下振れは基準をそろえず、上振れは高い方の市場予想を、下振れは低い方の会社見通しを基準にする。上振れは売上高が市場予想128.7億ドル超かつ営業利益率33.2%超で、EPSを比較できる場合は市場予想0.8210ドル超も加える。下振れは売上高が会社見通し128.60億ドル未満、営業利益率33.2%未満、またはEPSを比較できる場合に会社見通し0.82ドル未満のいずれか。売上高が128.60億〜128.7億ドルの間に収まるなど、どちらにも当たらない結果はベースとする。この条件は図・検証表・カレンダーで共通である。次期見通しには定量的な比較基準がないため、分岐条件には含めない。必要な売上高または営業利益率が開示されず比較できない場合は判定不能とする。

各シナリオの反証は決算前のNY終値を基準としたNetflix株リターンで判定する。指数比較線は各市場の観測値確率変数 X が試行を実行した結果として実際に観測された具体的な数値 x のこと。試行前の「値が定まっていない箱」が X、試行後に箱から出てきた「具体的な数」が x。であり、Netflix決算の株価目標や指数方向の判定には使わない。
Teslaの第3四半期決算説明会は2026-10-22 06:30 JSTに予定されている。10月15日掲載の市場予想は、調整後希薄化後一株当たり利益0.44米ドル、売上高280.4億米ドルだ。掲載時刻とタイムゾーンは示されていない。この予想は決算数値の比較基準であり、株価に織り込まれた確率ではない。会社のQ3数値見通しは取得できていない。
調整後希薄化後一株当たり利益は、調整後の利益を希薄化後の株式数で割った指標である。決算値が同じ調整後・希薄化後の基準と確認できる場合だけEPSを比較する。比較できない場合はEPSを分岐から外し、売上高だけで分類する。売上高を確認できなければ判定不能とする。

個別株の価格水準は設定しない。Teslaの決算分岐と指数の方向は、それぞれの数値と反証条件で別々に評価する。
先週の指数は3つとも週次で下げたが、下落幅には差があり、月次・年初来の参考値もプラスである。期間別リターンと指数間差の二軸で位置を整理する。

週次差は2026年10月12〜16日のリターンを引いた値で、単位はパーセントポイントである。ナスダック総合対S&P 500は、−4.48% − (−1.95%) = −2.53パーセントポイント。日経平均対S&P 500は、−5.37% − (−1.95%) = −3.42パーセントポイント。日経平均対ナスダック総合は、−5.37% − (−4.48%) = −0.89パーセントポイントとなる。
相対差から分かるのは指数間の成績差までだ。全日次値がないため週内レンジは算出せず、breadth、セクター移動、資金フロー、主導銘柄も特定できない。複数年系列がないため、過去順位も置かない。NetflixとTeslaの決算条件は企業単位の比較であり、指数の下落原因や指数の方向を示す材料にはしない。
指数は指数の終値、NetflixとTeslaは各社の決算数値と株価リターンで別々に判定する。決算結果を指数方向の証明には使わない。
| 主張 | 観測指標 | 閾値 | 期日 |
|---|---|---|---|
| 短期下落が続く | S&P 500・ナスダック総合の終値 | 10月16日終値(7,659.44、26,140.03)を両方下回る | 2026-10-23 |
| Netflixの決算分岐 | Q3売上高・営業利益率・比較可能なEPS | 上振れは売上高が128.7億ドル超かつ利益率が33.2%超(EPS比較可能なら0.8210ドル超)。下振れは売上高が128.60億ドル未満、利益率が33.2%未満、または比較可能EPSが0.82ドル未満。残る判定可能例はベース | 決算後最初のNY終値(2026-10-22 JST) |
| Teslaの決算分岐 | Q3売上高・同じ基準で比較可能な調整後希薄化後EPS | 両方が市場予想(280.4億ドル、0.44ドル)を上回れば上振れ。いずれかが下回れば下振れ。残る判定可能例はベース。EPS比較不能なら売上高だけで判定 | 決算後最初のNY終値(2026-10-23 JST) |
| 日付・時刻(JST) | イベント | 市場予想・前回値の扱い |
|---|---|---|
| 10月20日 21:30 | 米住宅着工(9月) | 年率130万戸、前回128万戸 |
| 10月21日 05:01(05:45インタビュー) | Netflix Q3決算 | 売上高予想128.7億ドル、EPS予想0.8210ドル。会社見通しは128.60億ドル、希薄化後EPS 0.82ドル、営業利益率33.2%。EPSは決算値と予想・見通しの定義・会計基準の一致を確認できる場合だけ比較条件に使う。分岐条件は検証表を参照 |
| 10月22日 06:30 | Tesla Q3決算説明会 | 調整後希薄化後EPS予想0.44ドル、売上高予想280.4億ドル。会社見通しは未取得 |
| 10月22日 21:30 | 米新規失業保険申請 | 予想・前回値は資料間で不一致のため数値を載せない |
| 10月23日 22:45 | 米国Flash PMI(速報購買担当者景気指数) | 製造業55.5、サービス業58.0の市場予想。集計業者の前回欄は55.9、58.8だが、発表元の実績として扱わない |