分散
分散は、データが平均の周りにどれほど散らばっているかを表す統計量です。各データと平均との差(偏差)を二乗して平均し、元データの単位の二乗で表します。
分散は、統計でデータの散らばりを表す指標です。平均からの距離を使って、データ全体が平均の周りにどの程度広がっているかを捉えます。
各データから平均を引いた値を偏差といい、偏差を二乗して平均した値が分散です。分散が大きいほど、データは平均の周りに大きく散らばっています(総務省統計局「データの散らばりを見る」)。
分母は、何を求めるかによって異なります。対象となるデータ全体の散らばりを記述する場合は、データ数で割ります。一方、標本から母集団母集団は、調査や研究で対象とする人・物・出来事の全体です。どの範囲を母集団とするかは問いに応じて定め、そこから一部を取り出したものを標本と呼びます。の分散を推定する計算では、標本の大きさから1を引いた数で割る方式があります。したがって、式を使うときは、全体の分散を記述するのか、標本から推定するのかを確認します(総務省統計局「基本用語集」;NIST「Measures of Scale」)。
仮想例: データが 2、4、6 で、これらを対象全体とみなすとします。平均は4、偏差は−2、0、2で、その二乗は4、0、4です。二乗した値の平均は 8/3 なので、この場合の分散は 8/3 です。同じ3点を母集団から取り出した標本として扱うなら、標本分散の計算では二乗和8をデータ数から1を引いた2で割り、4となります。
標準偏差標準偏差は、数値データが平均の周りにどの程度散らばるかを表す尺度で、分散の正の平方根です。分散の分母は、対象データ全体の記述か標本からの推定かによって異なります。は、分散の正の平方根です。分散は偏差を二乗して求めるため、元データが長さなら長さの二乗など、単位も二乗されます。標準偏差は平方根をとることで、元データと同じ単位で表されます(総務省統計局「データの散らばりを見る」;NIST「Measures of Scale」)。
範囲は、最大値から最小値を引いた値です。最大値と最小値だけで決まる範囲に対し、分散は各データと平均の差を使うため、データ全体の散らばりを反映します(NIST「Measures of Scale」)。