SEP(Summary of Economic Projections)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者が示す経済と政策金利政策金利は、中央銀行が金融政策のスタンスを示すために設定・誘導する金利または金利群です。市場金利に働きかける際の基準となり、多くの中央銀行では短期金利が主な手段ですが、対象や運用方法は国・中央銀行によって異なります。の見通しをまとめた資料です。FOMCの決定そのものや、委員会として合意した予測を意味するものではありません。
定義
SEPは、FOMC参加者それぞれが、各自の経済見通しと適切と考える金融政策を前提に示す予測をまとめたものです。主な項目は、実質GDPGDP(国内総生産)は、一定期間に国内で生み出された付加価値の合計を示す指標です。実質GDPの成長率は物価変動を除いた生産の伸びを表しますが、GDPだけで暮らし向きや景気の全体像は判断できません。成長率、失業率、インフレ率、適切と考えるフェデラルファンド金利です。公表資料には集計値や予測の範囲も示されますが、これらは参加者の見通しを集約したものであり、FOMCの委員会予測や合意を表すものではありません(米連邦準備制度理事会「Summary of Economic Projections」の説明と表を参照)。
ドットプロットドットプロットは、米FOMCの経済見通しサマリー(SEP)に含まれる金利見通しの図です。各点は参加者個人の判断を示し、委員会の合意や将来の政策決定を約束するものではありません。は、SEPに含まれる政策金利見通しを参加者ごとの点で示した図表です。SEP全体の別名ではありません。また、点が示すのは各参加者が適切と考える金利水準であり、利下げの回数や時期を直接示したり、将来の政策を約束したりするものではありません。
具体例
仮に、SEPのある年の政策金利見通しを見て、市場参加者が「利下げが何回ありそうか」を考えるとします。その回数は、現在の金利や利下げ幅などを置いたうえで水準から換算した解釈です。SEPに利下げの回数がそのまま記されているわけではありません。
読むときの注意
「SEPのインフレ見通しが上がった」と述べる場合は、どの対象年の、中央値データを小さい順に並べたとき真ん中に位置する値。順位だけを見るため、外れ値が何倍に動いても順位が変わらない限り中央値は動かない。・範囲などどの数値を、何と比べたのかを明確にする必要があります。特定の数値が上がったことだけから、SEP全体の方向や今後の政策が決まったとは言えません。
この用語を扱う本編記事
詳しくは
- 米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)「Summary of Economic Projections」