PCEデフレーター
米国の個人消費に関わる価格変化を示す指数です。家計の直接支出だけでなく、家計のために支払われる支出も対象とし、FOMCの長期的な2%目標はこの指数の年間変化率で示されます。
米国の個人消費に関わる価格変化を示す指数です。家計の直接支出だけでなく、家計のために支払われる支出も対象とし、FOMCの長期的な2%目標はこの指数の年間変化率で示されます。
PCEデフレーターは、米国の個人消費に関わる価格の動きを測る物価指数です。指数を作成・公表するのは商務省の経済分析局(BEA)です。FRBが物価目標に用いる指標として知られますが、FRBが作成する指数ではありません。
PCEデフレーター(PCE価格指数)は、個人消費支出(PCE)に含まれる財やサービスの価格変化を示します。BEAはPCEの細かな項目を集計し、支出の構成変化を反映しながら期間ごとの価格変化をつないで指数を作成します。
対象は、家計が自ら支払う支出に限りません。家計のために支払われる支出や、家計にサービスを提供する非営利団体の支出も含みます。消費者向けの輸入品は対象ですが、輸出品は対象外です(BEA『What accounts for the differences in the PCE price index and the Consumer Price IndexCPIは、消費者が購入する財・サービスの価格の動きを指数で示す統計です。国や機関により指標の範囲や算出方法が異なり、ユーロ圏のHICPと常に同じ意味ではありません。?』『Quick Guide: Some Popular BEA Price Indexes』)。
CPIは労働統計局(BLS)が作成し、家計の自己負担支出を対象にします。一方、PCEは家計など個人部門のために行われる支出をより広く含みます。対象とする支出に加え、品目ごとの比重の付け方や価格変化のまとめ方も異なります。そのため、両者の上昇率は一致するとは限りません(BEA『What accounts for the differences in the PCE price index and the Consumer Price Index?』)。
連邦公開市場委員会(FOMC)の長期的なインフレ目標は、PCE価格指数の年間変化率で示されます。これはPCEを物価目標の指標として重視するという意味です。FRBはCPIや生産者物価指数(PPI)なども監視しています(米国連邦準備制度理事会『What is inflation, and how does the Federal Reserve evaluate changes in the rate of inflation?』)。
たとえば、ある年のPCE価格指数の年間上昇率が仮に3%なら、この指数の対象となる個人消費支出の価格が前年より上昇したことを示します。個々の家計の支出が一律に3%増えた、という意味ではありません。