用語解説
賭博者の誤謬
独立したランダム試行で直近に偏りが続くと、次の結果が反対方向に出て帳尻を合わせると考える判断の誤りです。公平で独立なコイン投げでは、表が続いても次の表の確率は変わりません。
この用語が登場する記事
独立したランダム試行で直近に偏りが続くと、次の結果が反対方向に出て帳尻を合わせると考える判断の誤りです。公平で独立なコイン投げでは、表が続いても次の表の確率は変わりません。
賭博者の誤謬(gambler’s fallacy)は、独立したランダム試行で直近の偏りが次の試行で補正されると考える判断の誤りです。短い並びにも全体の確率比がすぐ反映されるはずだと期待する傾向として論じられています。[1]
独立した試行では、過去の結果を知っても次の結果の確率は変わりません。[2] それにもかかわらず、「同じ結果が続いたから、そろそろ反対の結果が出る」と考えるのが賭博者の誤謬です。
たとえば、公平なコインを毎回独立に投げると仮定します。表が3回続いた後でも、次に表が出る確率は2分の1のままです。表が3回続く並びが起きる確率と、その並びを見た後の次の1回の確率は別の問いです。前者が低くても、後者が変わるわけではありません。
この例は、公平で各投げが独立2 つの事象 A, B について、B が起きたという情報を得ても A の確率が変わらない関係。数学的には P(A ∩ B) = P(A) P(B) または同値に P(A|B) = P(A) で定義する。排反性とは正反対の概念。という仮定に基づきます。実物のコインに偏りがある場合や、投げ方・装置によって結果が依存する場合には、過去の結果が次の結果について情報を持つことがあります。そのときは、独立性や仕組みを確かめずに、履歴を考慮する判断を誤謬とは言えません。