用語解説財務
フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフロー(FCF)は、営業活動で得た現金から設備投資などを差し引いて把握する指標です。算式は企業や資料で異なり、債務返済後に自由に使える現金とは限らず、その縮小だけで変化の原因や事業の転換方向は分かりません。
フリーキャッシュフロー(FCF)は、営業活動で得た現金から設備投資などを差し引いて把握する指標です。算式は企業や資料で異なり、債務返済後に自由に使える現金とは限らず、その縮小だけで変化の原因や事業の転換方向は分かりません。
フリーキャッシュフロー(FCF)は、企業の営業活動が生む現金と投資支出の関係を捉える指標です。企業や資料によって計算範囲が異なるため、数値を読む際は開示された算式を確認します。
企業開示でよく使われる算式の一つは、営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)から設備投資額を差し引く方法です。米国証券取引委員会(SEC)はこの算式を典型例として挙げる一方、フリーキャッシュフローには統一定義がないと説明しています。[SEC, Q102.07]
この項目で参照する記事は、営業CFから設備投資を引いた値としてFCFを扱っています。この算式を使う場合、FCFの縮小は営業CFの減少、設備投資額の増加、またはその両方で起こり得ます。したがって、縮小だけでは原因や変化の向きは特定できず、営業CFと設備投資額の内訳を合わせて見る必要があります。
たとえば、営業CFが100億円、設備投資額が70億円なら、この算式でのFCFは30億円です。営業CFが同じまま設備投資額が90億円になればFCFは10億円に縮小します。これは前提を置いた計算例で、特定企業の実績を示すものではありません。
FCFを、債務返済などを終えた後に自由に使える現金と同一視することはできません。FCFの算式に必須の債務返済やその他の支出が含まれない場合があるためです。SECも、FCFを裁量支出に使える残額として誤解させないよう注意を促しています。[SEC, Q102.07]